明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名のお知らせ」を掲載しています。新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。
3月の新設は5件でした。
そのうちの1つが「カラカラ」です。
カラカラは、ハヤブサ科の鳥です。北アメリカ南部から南アメリカに生息しています。
この本で件名を新しく採用しました。
「空飛ぶ悪魔に魅せられて 謎の猛禽フォークランドカラカラをめぐる旅」
悪魔とは穏やかでない呼び方ですが、この本で扱われているフォークランドカラカラは人を恐れず、知能が高く、人間の食料や身の回り品も持ち去ることがあるそうで、そんなところから言われたことかもしれません。
また食性が広く、生きた獲物だけではなく動物の産後の胎盤や死体の肉も食べるとのこと。過去には仔羊などを襲ったため害鳥とされ、数が激減したそうです。
人との関わりの近さを聞くと、とても興味をそそられます。
ところで、上記の本を見る機会がなかった私は「カラカラ」がいったい何のことかわからず、辞書サイトで検索してみました。
すると、鳥の他に、
・ローマ皇帝(在位211-217年、正式にはマルクス・アウレリウス・セウェルス・アントニヌス、弟と不仲)
・ポケモン(こどくポケモン、「じめん」タイプ)
・鹿児島県の焼酎用徳利
のカラカラが見つかりました。色々ありますね。