今回は4月に入ってからデジタルアーカイブシステムADEACで新規公開された機関についてご紹介します。
◇『倉吉市/倉吉博物館デジタルアーカイブ』(4月1日公開)
鳥取県中部の倉吉市にある倉吉博物館の所蔵資料を中心としたデジタルアーカイブです。
倉吉市出身の木工芸作家・大坂弘道の代表作「黒柿蘇芳染宝相華文嵌荘花形盒子」や市内各地の野外彫刻、美術・考古・民俗および自然に関する資料など約100点を公開しました。
倉吉市と倉吉博物館が市ゆかりの芸術家の顕彰を目的に主催する前田寛治大賞展、菅楯彦大賞展の受賞作品も掲載されています。
◇『日進市/日進市デジタルアーカイブ』(4月1日公開)
愛知県日進市の社会科副読本を中心としたデジタルアーカイブです。
小学生向け社会科副読本「わたしたちのまち日進」の令和6年度版とその関連資料を公開しています。
副読本に貼ったリンクから関連資料を閲覧できるほか、章ごとの一覧やカテゴリ(地域資料・行政資料・映像資料)からも探すことができるなど、社会科の授業で活用していただくための工夫が満載されています。
◇『東大阪市/東大阪デジタル博物館』(4月1日公開)
東大阪市の所有する貴重な文化財をインターネットでいつでも・どこでも見ることができるデジタルアーカイブが公開されました。
資料は「考古資料」「美術工芸品」「地図・絵図・古写真」「民具・産業」の4つのカテゴリに分かれていて、古代から現代までの貴重な資料を高精細な画像でご覧いただけます。
市内で出土した土器や市指定文化財の「木造阿弥陀如来坐像」等は3Dデータで鑑賞できます。
小学生高学年向けに楽しく学べるコンテンツを揃えた「キッズはくぶつかん」も公開されています。東大阪市のマスコットキャラクター「トライくん」と一緒に資料の紹介を読んだり、地図から資料を探したりすることができます。
ほかにも東大阪市のできごとと日本のできごとを並べて見る年表や、トライくんの出題する資料クイズがあり、郷土学習などにも活用いただけます。
◇『築地本願寺/築地本願寺デジタルアーカイブ』(4月8日公開)
東京都中央区にある築地本願寺が所蔵する貴重な資料を閲覧できるデジタルアーカイブです。現在は動画コンテンツ数点と70年以上の歴史を持つ広報誌「築地本願寺新報」の一部が公開されています。
動画コンテンツのうち1つは大正12年に起こった関東大震災の記録資料で、当時の様子を知ることができる大変貴重な映像です。家財道具を抱え必死に逃げまどう人々、必死に消火活動をする人々、各地からの支援や、懸命に救護をする人々の様子が映しだされています。
ほかにも築地本願寺で行われた法要をはじめとする様々な行事を記録した映像もご覧いただけます。
今回の紹介機関は以上です。来週月曜日の第3回は大きな更新のあった既存公開機関を中心にご紹介する予定です。
それではよい一週間をお過ごしください!