明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名のお知らせ」を掲載しています。新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。
3月の新設は3件でした。そのうちの1つが「アドバンスケアプランニング」です。
主に終末期の治療やケアについて、患者本人が、家族や近しい人、医療者・介護従事者等とともに、あらかじめ方針を話し合い決めておくことを言います。
略称はACP。愛称として「人生会議」とも言われ、私はこの語に一番馴染みがありました。
自分の思いや希望をあらかじめ「提示・指示」するだけではなく、人生観や価値観を共有するためにも「話し合い・確認」する、というプロセスが重視されるようです。
新しい件名を採用した際は、既存のMARCも見直し、新件名を付与すべきものがあれば件名の追加や削除を行います。今回の「アドバンスケアプランニング」についても、該当の図書については順次メンテナンスを行います。
図書にも「アドバンスケアプランニング」「ACP」「人生会議」と、さまざまな形で出てきますが、件名を活用すればまとめて検索することが可能です。
なお「ACP」「人生会議」とも、件名の参照形として設定しています。
また、アドバンスケアプランニングについての本は、医療従事者向けの専門的なものも多いので、患者本人や家族に向けた本を探したい、という場合は利用対象が「一般」のものをお選びいただければと思います。