先週・先々週に続き、年度の境目に新規更新された機関をご紹介します。
◇『坂出市/坂出市デジタルアーカイブ』(3月31日新規公開)
瀬戸大橋の四国側玄関口にあたる香川県坂出市のデジタルアーカイブです。
この地域は古代から製塩や交通の要として栄え、市内に文化財や見どころがたくさんあります。
そんな各地の写真・紹介をドローン空撮パノラマやオンライン地図から探したり、すごろくゲームを通じて坂出市の偉人ゆかりの地を巡ったりといったコンテンツを通して、坂出市の魅力に触れることのできるページです。
興味を持ったら「文化史坂出」シリーズや「坂出市史」の刊本を読んでより深く理解することもできるようになっています。
◇『近畿大学/貴重資料デジタルアーカイブ』(4月1日新規公開)
近畿大学中央図書館が所蔵する「貴重書」「準貴重書」「特別コレクション」の一部をデジタル化・公開しています。
和書・洋書の区分で資料を探すことが可能です。
欧米人による日本関係古地図をまとめた「西洋古版日本関係地図集成」や江戸時代の地誌資料を集めた「島本文庫」等の5つある特別コレクションはいずれも内容が非常に充実しています。
さらに、「教科書に載る世界の有名な書物」「おおさかむかし案内」等の魅力的なテーマでも資料を探すことができて、見ているだけであっという間に時間が流れるデジタルアーカイブです。
◇『東京都立大学図書館/東京都立大学図書館デジタルアーカイブ』(4月1日新規公開)
東京都立大学図書館本館に所蔵されている9つの文書群からなる貴重資料のうち、幕末に二人の老中を輩出した水野家の資料を一部公開しています。
当時の蝦夷地や江戸市街・台場・島しょ部を描いた絵図など、当時を研究するうえで貴重な資料がIIIF形式で公開されています。
◇『西宮市/にしのみやデジタルアーカイブ』(4月1日新規公開)
2025年4月1日に市制施行100周年を迎えた兵庫県西宮市のデジタルアーカイブです。
市が所有するさまざまな歴史資料(写真・古文書・貴重書など)が公開されていて、資料のカテゴリーや西宮ゆかりのテーマから探すことはもちろん、ランダム表示のフォトギャラリーや考古資料や史跡の3D・パノラマなど特集コンテンツも充実しています。
特集の中の「子どものページ」ではにしのみやデジタルアーカイブの使い方を説明する動画や、西宮で有名なお酒づくりの産業が発展してきた歴史が紹介されています。
どこからページを見たらいいかわからないという方は、ぜひこのページからご覧ください。
◇『桜川市/桜川市デジタルアーカイブ』(4月1日本公開)
茨城県西部に位置する桜川市の歴史や文化を紹介するデジタルアーカイブです。
「桜川市の桜と桜を守る人々の活動」のページでは、歌枕の地とされ「桜川」という名前の由来となったヤマザクラとそれを守る人々の歴史について、掲載された地域資料等を引きながら紹介しています。
ほかにも桜川に伝わる伝統芸能の動画や、翻刻付きの古文書、考古資料、国史跡・真壁城跡のバーチャルツアーなど、魅力的なコンテンツが満載です。
◇『文教大学/文教大学ミュージアム』(4月1日新規公開)
文教大学付属図書館や学部・学科が所蔵する貴重資料を公開するデジタルミュージアムです。
文教大学の歴史や越谷・湘南・東京あだちにある3つのキャンパスの紹介のほか、付属図書館(越谷図書館)が所蔵する「史記」を中心とする漢籍コレクションやフランス教育史料の一部が掲載されています。
今後、更なる貴重資料や、大学の歴史を知る写真や資料が順次追加公開されていくので、更新をお楽しみに!
以上、3週に分けて年明け以降の新規公開機関を紹介しました。
この他にも、リニューアル機関や追加公開された魅力的な資料・ページがたくさんあります。
今回紹介しきれなかった分の機関もADEACのお知らせページから探せますので、ぜひ気になる機関を探してみてください。