MARCを作成する際の主な情報源となっているのは、タイトル・ページ、奥付、背、表紙の4つです。
タイトル・ページは、長らく「標題紙」と呼んでいましたが、日本目録規則(NCR)2018年版に対応して、2022年からTRC MARCでもタイトル・ページという名前に変更になりました。
優先順位は変わらず①タイトル・ページ②奥付③背④表紙の順番なのですが、以前(NCR1987)は情報が割れていた場合、「原則として情報源の多寡で決める」という規則でした。
タイトル・ページ(標題紙)だけが違っていて、他の3か所が共通だったら、他の3か所の方から採用していたのですね。
例えば、
タイトル・ページ(標題紙):小学生のためのよくわかる将棋
奥付・背・表紙:よくわかる将棋
という本があった場合は、以下のようにしていました。
タイトル よくわかる将棋
注記 タイトルは奥付等による. 標題紙のタイトル:小学生のためのよくわかる将棋
しかし、名前が変わるのと同時に、「多寡で決める」という原則も変更になり、「とにかくタイトル・ページが最優先!」となりました。
そのため、上記のパターンもタイトルの採り方が変更になっています。
タイトル 小学生のためのよくわかる将棋
注記 奥付等のタイトル:よくわかる将棋
ただ、日本の書籍におけるタイトル・ページというのは、なかなか微妙なものがあり...。
奥付がない本はほとんどありませんが、タイトル・ページがない本は結構な割合で存在します。あとデザイン的すぎて「これはタイトル・ページなのか...?」と迷ったり。
書籍を制作する出版社のみなさんには、ぜひ図書館界におけるタイトル・ページの重要性を理解していただければなあ...と思うのでした。