昨日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名のお知らせ」を掲載しています。
新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。
10月の新設は3件でした。そのうちの1つが「コバルト」です。
コバルトは金属の一種。
元素周期表をみてみると、鉄Feの右どなりに原子番号27元素記号Coコバルトが並んでいました。
チタン、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、ニッケル、銅、亜鉛などはすでに件名として採用されています。
元素周期表の4周期の行、件名がだいぶ埋まってきたぞ、と謎の満足感をおぼえてしまいました。
それぞれの元素や鉱物も、主題としてあらわれれば件名となります。
分類表NDC10版の相関索引にもコバルト(化学)436.82、コバルト(金属工学)565.62、コバルト鉱562.6と記載があります。
件名コバルトは化学、金属工学、鉱物資源いずれのものにも用います。
コバルト・ブルーという言葉があるように、コバルトは青色の顔料の原料になったりもしますが、いまはリチウムイオン・バッテリーに必須のレアメタルという点で注目されているようです。