カタロガーに必要なものの1つは集中力。
スピードかつ正確さを要求されるデータ部は、みな集中して作業を行っています。しかも共同作業が少なく、個々にパソコンに向かっている時間が多いため、私語は殆どありません。
その、部署全体にみなぎる独特の緊張感は、他部署の人が不用意に入るのをためらわせるほど。データ部結界と呼ばれているとかいないとか。
とはいえ、外からみれば、よくわからないがゆえに、MARC作成ってなんだか大変そう、あまり面白くないのでは?なんて思われる方もいるかもしれません。
正直言えば…大変です。でも、それ以上に、これがとても面白かったりするんです!
現物図書を手にとると、手元にあるのがたとえ数分でも、その本の世界を覗くことができます。
「世界の車窓から」というTV番組がありますが、あんな風に列車に乗っていて、ときたま素晴らしい風景、心にのこる場面が窓から見える。そんな感じでしょうか。途中下車して堪能することはできないけど、景色が一瞬のうちに次々と変わり、あきることはありません。
しかも、私たちが見る風景は、世界どころか、宇宙や銀河系、また哲学などの精神世界だったりと本のテーマによって異なり、実に幅広い。
そう、作業しながら、1人1人が本をめぐる旅をしているようなものです。
基本的には覗くだけでどっぷりは入りこまないので、読み込んでしまい作業の手が止まる、なんてことはありません。でも、面白いと思った本はチェックしておいて後日手に入れてプライベートな時間に読んだり、メンバー同士で「あの本おすすめ!」なんて情報交換したりしているんですけどね。
ちなみにいま私の手元にあるのは、パンダの赤ちゃんの本。
二見書房 (2007.2)
通常2-3日以内に発送します。
(本の帯には日本パンダ保護協会・名誉会長の黒柳徹子さんのコメントが記載)
いまちょうど休憩時間なので、少しぐらいなら世界に入りこんでもよいでしょうか?
ムム…か、可愛いっ。手のひらで持てるほどにちっちゃい赤ちゃんパンダ、わわっとあくびするパンダ、地べたにぺた~っと寝っころがるパンダ、パンダ、パンダ。
ああ、心が和む…すっかり癒されました。
癒されたところでもうひとがんばりです。
明日はMARC概論の後半です。皆様お楽しみに!