これまでは、日本人の著者の例ばかりをあげてきました。
でも今の時代、日本人が書いた本ばかりが出るわけではありません。
日本以外の国の人が出てきても、当然人名典拠ファイルを作ります。日本以外の国の人のうち、中国・韓国など漢字圏の国の人を「東洋人」、それ以外の人をまとめて「西洋人」と分けています。(あくまで便宜的に)
「東洋人」は日本人のファイルと同様、見出し(統一標目)は漢字が採用されます。
例:11000098819-0000 毛/沢東 モウ,タクトウ
それに対して「西洋人」の見出し(統一標目)は、アルファベットの形が採用されるのです。
そこが「西洋人」ファイルの特徴ですね。
例:12000030148-0000 Twain,Mark トウェーン,マーク
「西洋人」で大変なのは、翻訳の違いや発行された年代によって多様な形が出てくるのを、ひとつにまとめること。上のMark Twainを例にすると、
マーク・トウエーン
トウェイン
M.トウェイン
トウヱーン
マークトゥエン
などといったように、図書によってまったくちがうイメージの名前で出てきます。
これを吉本ばなな←よしもとばなな方式と同じやり方(第4回参照)でつなげています。
同じ人が別人扱いにならないよう、すでにファイルができていないかしっかり検索をする。これが大切なのです。
企画記事:人名典拠