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参考資料は肝心かなめ

典拠の部署には、参考資料がたくさんあります。(以前紹介した写真
棚いっぱいありますが、これでもまだ一部です。ほかの部署の人から「図書館みたいですね」といわれたこともあります。
たいていの資料はボロボロになっています。相当使い込んでいるのです。
なぜこんなにボロボロになるまで参考資料を見るのか。典拠の部署では、統一標目を決めるためにたくさんの調査を必要とするからなのです。

新刊の著者では、大学教授など研究者は、必ず「研究者・研究課題総覧」(とweb版の「ReaD(研究総合支援ディレクトリ)」)を調べます。

古典の著者では、どんなジャンルの人でも参考資料にあたるのが原則です。たとえば図書に「村田佐十郎恒光」とあっても、参考資料に「村田恒光」とあれば、統一標目は「村田恒光」にしています。

11000374955‐0000  村田/恒光    ムラタ,ツネミツ
11000374955‐0001  村田佐十郎恒光  ムラタ/サジュウロウ/ツネミツ

上の人の場合、「国立国会図書館著者名典拠録」「国書人名辞典」「日本人名大事典」「古典籍総合目録」を調査。その結果をふまえ、この人はどの形を統一標目にするのがふさわしいか決めているのです。

典拠では、このように「根拠をはっきりさせる」作業が、とても肝心なのです。

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