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新刊案内の歴史 2

~新刊案内ができるまで 特別編その2~

今日は、2005年の「週刊新刊全点案内」リニューアルについてお話しようと思います。

当時はまだ入社5年の一データ部メンバーに過ぎなかった自分に、リニューアルを担当せよとの話が舞い込みました。「新刊案内」は毎週図書館に届き、選書に使われる、いわばTRCの顔。さて、どうなることやら…

今回のリニューアル最大の売りは、TRC MARC/Tタイプに対応すること。ですが、Tタイプの仕様は固まったものの、実際にまだMARCは存在しません。マニュアルだけを頼りに何が選書に必要な情報なのか、限られた誌面にどのように表示していくかを色々な人の意見を聞きながら決めていきました。

そして、約10年間続いたデザインをフレッシュなものにすること。これについては一任されていたのですが、当初コンペを行うも満足できる提案がなく困り果てましたが、知り合いに紹介してもらい、現在のデザイナーに出会うことができました。イラストレーターは、このデザイナーに紹介していただきました。今までの少年ぽい雰囲気から、女性らしい雰囲気に。打ち合わせを重ねるうちに、方向性が定まっていきました。すでに3年目に入っていますが、毎回素敵なイラスト・デザインをあげていただき、とても気持ちよくお仕事させていただいています。利用者の皆様にもきっと気に入っていただけていると思っています。

さて、デザインは決まったものの、実際の運用はまだ決まっていません。MARCから何を、どう切り出すか。何とか仕様が決まったところで、版下を作成しなければなりません。それまで使っていたMacintoshが古くなったため、Windowsへ切り替え。DTPソフトもPageMakerからInDesignへと変更しました。これの使い方を一から勉強し、マスターページを作成し、MARCからデータの流し込みができるようにする… TRCには電算室という心強い味方がいたものの、それはそれは大変でした。特にDTPや印刷に精通しているわけではありませんでしたので。なので、「パソコン(アプリ)の使い方教えてくれる?」と軽く聞かれると、「自分で調べないとできるようにならないよ!」と答えたくなります。実際は快く教えてあげるのですけどね(笑

約1カ月のテスト期間を経て、いざ本番というときはさすがに緊張しました。リニューアル第1号が手元に届いたときの充実感は今でも忘れられません。

TRC MARCの発展とともに、「新刊案内」も姿を変えてきました。これからもきっと変わっていくことでしょう。姿が変われど、図書館での選書に役立つため。この基本だけは変わりません。

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