はじめまして。データ部特注データです。特注データ・・・あまり聞いたことがない部署名だと思います。なにしろデータ部紹介ですら触れられていない、社内でも一部の人間しか知らない闇の部署ですから。というのはまったくの嘘で、先々週、望月の予告にありましたとおり、データ部再編成によって新たに仲間入りした部署です。
特注データでは、図書館からの「特別注文」に応じて、その図書館のオリジナルのMARCを作っています。図書館蔵書の仕事とよく似ていますが、図書館蔵書で作成されるMARCがTRC MARCとして累積され全国の図書館で使われているのに対し、特注データで作成しているMARCはご注文いただいた図書館のためだけのMARCです。TRC MARCでは扱っていない資料だったり、図書館独自の仕様に合わせて作成したりと、文字通り「特別注文」のMARCなのです。
TRC MARCでは扱えない資料にはたとえば次のようなものがあります。
例1:江戸時代以前に刊行された図書
例2:外国語図書
例3:カードやリストなど図書現物以外の資料
例4:非売品の視聴覚資料
(左より例1、2、4、3)
例1~3については「明治以降に国内で刊行された和図書」「現物からのMARC作成」というTRC MARC作成の基準から外れています。著作権の許諾が判明しない資料はTRC AV MARCの対象にはならないため、例4のような資料も特注データで扱っています。来週からはこれら特注データで扱っている資料についてもう少し詳しく説明していきます。