いろいろな刷
こんにちは、図書館蔵書 小松です。
とつぜん殺風景な写真ですが・・・これは何でしょうか?
↓こうなります。
平成の大合併もほぼ収束のようですが、それほど大きな改変でなくても、地図はどんどん変わっていくものですね。TRCデータ部では、地図・ガイドブックは刷が変わるたびにデータを作成しています。
写真にあるような一枚ものの地図は、データに地図を拡げた大きさもふくまれるものですから、拡げてはメジャーをあて、拡げてはメジャーをあてするのは大変。そこで冒頭の机+メジャーのお手製測定器(というのもお粗末ですが・・・)の登場となります。
新刊目録では初版や改版したて(初刷)の本のデータを作成していますが、図書館蔵書では発行してしばらくたった本を扱うことが多いので、増刷の本をよく扱っています。
刷といえば、もう1件ちょっと面白い本を見つけました。先日のMARC MANIAXにもあったように、版の考え方は出版者によってまちまちです。こんなことも・・・。
なんと、427版!!
↓そして内訳
1頁半にわたって米粒のような字で記載された版行(この場合は増刷ですが)の履歴。戦前の本なので、現代とは出版社と印刷所の関係や、印刷工程もちがうのかもしれませんが、まとめて刷ったりしないのでしょうか?ちょっと疑問・・・。
巷にはクリスマスケーキ、年賀状やお節の予約をすすめる広告がちらほら。もうじき年末ですね。
ということは、図書館蔵書も年度末に向けて忙しい時期に突入することになります。お預かりする本の数も増えますので、また珍しい本などお目にかけることができたらうれしいです。