本の内容紹介文ってどうやって作るの?
どれくらい時間がかかるの?
まさか、全部本を読んでいるの?
など、さまざまな疑問をもたれているだろう、内容紹介文現場。
入力のしかたについては、以前、企画「MARCができるまで」でもちょっとだけご紹介していました。→コチラ
理工系の技術書、医学書、美術書...それはそれはひとすじなわではいかない、いろんな分野の本があります。
でも、300冊近くの本が毎日やってくるため、1冊1冊熟読している時間はありません。
これらの図書に100字前後のまとまった要約文らしきものが掲載されていたら、大助かりなのですが、そんな都合のよいことは滅多になく...(泣く)...。
効率よく要点をさがしだすために、本を手にとったら、帯やカヴァーそで、表紙、目次、序文、あとがき、広告などを重点的に目を通していき、テーマを表している文章を拾い出して、105字以内にまとめていきます。
まったく情報がない本(帯が付いていない詩集や歌集、テーマどころか言語自体がわかりにくい「外国語」の本)などはさらに大変...です。
解説もあとがきもないと、相当てこずりますが、そこは腕のみせどころ。
ページをめくり全体的に雰囲気をつかんだ上で、速読して、文章を作り上げます。
必要上、内容紹介班のメンバーは速読力UPしているんじゃないでしょうか。
右脳パワー大全開です。
ところで、1時間に入力できる冊数は、前リンク記事では、10冊入力とありましたが、いまはもう少しパワーアップ中。理想は20冊!
1冊にかけられる時間が限られている中で、手際よく紹介文を作成することはなかなか大変。熟練の技あってこそ、なのです。
一日中、途切れなくやってくる本をひたすら入力するという中で、作業を楽しむためには、文章を書くのが好きな人であることが大前提。
また、それだけではなく、確かな文章構成力、本と向い合い続ける精神力も必要です。
たとえるなら「紹介文入力道場」といった感じ。
というわけで、この鍛えられた「精鋭部隊」、紹介文入力メンバーたちは今日も本と時間と自分自身と闘っています!