最近クイズ番組が毎日何かしら放映されていますが、普通のクイズだと見向きもしないのに、「難読漢字」系のクイズだとついむきになって見入ってしまうわたし。
なんとなく、データ部にはご同類が多いのではないかという気がします...。
本を読むにあたって、やはり「漢字」が読めるか読めないかというのは重要ではないでしょうか。
漢字が読めないばかりに、文章全体の意味を取り違えるということもありますし、そもそもその本を手に取る気にならないということもありえます。
TRC MARCでは、漢字にあまりなじみのない子どもたちにも、もっと本に親しんで欲しいという思いから、「児童用内容紹介」というものを入力しています。
児童用内容紹介とは、従来の内容紹介とは別に、児童(小学生・中学生)が読むことを想定して、わかりやすくした内容紹介のことです。絵本を含む児童書を対象に入力しています。
紹介文中の漢字はなるべくその図書の対象年齢にあわせた漢字にし、対象よりも難しい漢字を使用している場合は、ルビをふったり、ひらがなにしたり、読みやすくなるように工夫しています。
例えば、「ジュン先生がやってきた!」という児童書の場合、従来の内容紹介ですと、
「元気もりもり、楽しいこともりもり、やる気もりもりの3年1組! ぶつかりあいながら育つ子どもたちを、パワー全開のジュン先生の活躍とともに描く。」
こんな感じ。それが児童用内容紹介では、
「3年生になったぼくは、いたずらやけんかばかりしているハヤトとまたおんなじ組になって、ちょっとガックリ。だけど、桜(さくら)ふぶきとともにやってきた、新しい担任(たんにん)の風森(かざもり)ジュン先生はカッコイー!ハヤトがいじけているのが心配だけど...。」
どうでしょう? 児童用内容紹介の方が親しみやすく、わかりやすい文章になっていませんか?
通常の内容紹介は選書のための情報として、児童用内容紹介は子どもたち自身が本を選ぶための手がかりとして、お役に立つことと思います。
さて、学習件名と児童用内容紹介について3週にわたりご紹介してきました。
これらをぜひ、子どもたち自身が本を楽しめるような環境づくりに役立てていただけたらと思います。