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典拠の部署の職業病

MARC MANIAX典拠も14回目。今回は、典拠のメンバー特有の職業病を雑記風にご紹介します。

それは、「外国の人の名前をみると、どこが姓でどこが名前か気になってしまう」という病気です。

■例1
旧姓がミドルネームになった人  ローラ・インガルス・ワイルダー

12000031862‐0000
Wilder,Laura Ingalls
ワイルダー,ローラ・インガルス

まずはよくある例から。
ワイルダーさんと結婚したローラ・インガルスさん。インガルスは旧姓ですが、結婚後はミドルネームとしています。
このような場合、現在の姓はあくまで「ワイルダー」なので、最後の一つだけを先頭に置いて姓,名+名の形をとります。

■例2
旧姓と結婚後の姓を複合姓にしてしまった人 ファラ・フォーセット・メジャーズ

12000229580-0000
Fawcett‐Majors,Farrah
フォーセット・メジャーズ,ファラ

こちらはメジャーズさんと結婚したファラ・フォーセットさんですが、この人の場合、結婚して新たに「フォーセット・メジャーズ」という姓を作ってしまいました。この場合、現在の姓はメジャーズでもなくフォーセットでもなく「フォーセット・メジャーズ」なので「フォーセット・メジャーズ」を先頭に置いて姓(複合姓),名となります。

■例3
スペインの劇作家 フェデリコ・ガルシア・ロルカ

12000010287-0000 
Garcia Lorca,Federico
ガルシア・ロルカ,フェデリコ
    
スペイン語圏の人名は名+「父方の姓 Y(←省略されることもある)母方の姓」からなる連結姓となっているのが一般的です。
この場合は
ガルシア→お父さんの姓(より正確に言うとお父さんの父方の家系の姓)
ロルカ→お母さんの姓(お母さんの父方の家系の姓)

この二つがつながって、子どもであるフェデリコの姓は「ガルシア・ロルカ」となったのです。
ですので図書記号は「ロ」ではなく「ガ」になります。

■例4
ハンガリーの作家 クラスナホルカイ・ラースロー

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Krasznahorkai,Laszlo
クラスナホルカイ,ラースロー

ハンガリーの人名は日本と同じ、姓+名の順番で表わされます。
なので、統一標目もそのままクラスナホルカイ,ラースロー。図書に書かれた形と同じになります。

普段典拠作業をやるときは、三つ名前が並んでいたら要注意、という感覚なのですが、二つしかなくてもハンガリーの人のように順番が異なっていたり、そもそも名前だけで「姓」というものがない国もあります。
世界各国から翻訳された本が出版される現代、「この国の人の姓名はどうなっているんだ?」と調査が欠かせません。典拠の部署の職業病、ますます重症になりそうです。

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