こんにちは、図書館蔵書 小松です。
前回、ちらと郷土資料のお話を書きました。
図書館蔵書で扱っている資料の大部分は、地方自治体発行のリーフレット、パンフレット、報告書など、一般の人が読んでもそれほど面白くなさそうなものが大勢を占めるのですが、いわゆる郷土資料らしい本であると、歴史のほかにも、行政のガイドブックや、郷土教育用のこどもの本・・・NPOの出版した概説書など、まだ見ぬ土地の写真や記事、もちろん読む時間はないものの扱っていてうきうきするものが多いのです。
ところが、郷土資料には落とし穴が。しばしばMARCを作成する機会があるジャンルに遺跡の発掘調査報告書がありますが、これがMARCを作成する上で意外にてこずる相手。
その、てこずる理由は「地名」。
地元ではみんなが知っている地名でも、MARCを作成する私たちにとってはまったく未知の土地。ヨミにはとても気を使います。
そんな時の強い味方がこれ。
図書館蔵書には、各社の地名辞典が備えつけてあって調査ができるようになっています。
調べてみると、図書のルビと辞典のヨミが違うこともたびたびありますが、そんな時もどうぞご安心を。
TRC MARCには、参考資料と図書のルビ、両方のヨミを入力していますので、どちらでも検索していただけます。
日々地名で苦労しながらも、やっぱり郷土資料、地名も好きな私のお気に入りは、TRCでも扱っているオンラインデータベースjapan knowledgeのWeb上の無料ジャーナル。
「地名をゆく:おもしろ!難読!話題!の地名大集合」「もう一つの読み方:地名に刻まれた歴史こぼれ話」。こちらのjkのトップページからのぞいてみてください。図書館蔵書にも備えている「日本歴史地名大系」のコンテンツの一環なのですが、とてもマニアックで(歴史や地名が好きな人は)わくわくすることうけあいですv