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地名のヨミは泣きどころ

~図書館蔵書MARCのヒント 6~
(文化財調査報告書のMARC)

こんにちは、図書館蔵書 小松です。
今日は、発掘調査報告書の地名のヨミについてお話ししたいと思います。これについては以前にお話ししたことがありますが、今回はもう少し詳しくお話しします。

ここで主に見ていくのは、

200905111422000.jpg
↑これ(地名辞典)と、

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↑これ(図書現物の抄録)。

辞典と現物の抄録を見比べて入力、そしてチェックをしていきます。そこで、辞典と抄録の読み方が一致していれば話は早いのですが、そうとも限りません。


◎ 辞典=抄録
〇 辞典に項目や読み方なし、抄録のみ参考
△ 辞典≠抄録

△の場合・・・とても困ります。

辞典にある読み方と抄録のふりがな、どちらもまったくの間違いとは言えません。そして、その図書を探す利用者の立場にたってみると、ある地名に読み方が2通りあってもそんなことは知るすべもありません。自分が正しいと思う読み方で検索ができなかったら、その図書は図書館にないと思ってしまいますよね。

MARCを作成する私たちとしては、そのような状況になることは可能な限り避けたいのです。とすると、どちらの読み方でも検索が可能なようにしなければなりません。

そのために、このような場合、第1ヨミの項目に図書にあるヨミを、第2ヨミの項目に参考資料のヨミを入力しています。

(例)
タイトル 八千代市道地遺跡
第1ヨミ ヤチヨシ/ドウチ/イセキ
第2ヨミ ヤチヨシ/ミジジ/イセキ

MARCにはこのように入力しています。これで、上記の場合は「ドウチ」と「ミジジ」どちらで検索しても図書が見つかるようになります。

MARCの上では、この1行を追加するかしないかだけのことなのですが、作業はかなりの量になります。地名の読み方はいろいろなので、怪しいと感じるものもそうでないものも全て調べざるをえないのです・・・。

多くなってくると、図書のコピーに読み方を書き込んだり(しかも何種類もあるときもあるのです)。
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ですから、こんなときには、とても大変。
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こうして、検索の便宜のために、手間ひま惜しまずに入力した、第2ヨミの項目、ぜひぜひ活用いただければと思います。

ほかにも、図書館蔵書にはいろいろな種類の図書があります。また、他の種類のものについてもお話しする機会があると思いますので、どうぞお楽しみに。

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