さて、前回は、図書の表示のままでは入力できない漢字たちに、異体字関係にある文字で代用する or 外字にする の二つの運命がある、というところまでお話ししました。
それを決するのが、こちらのデスク。
字典やコードブックをまとめた、漢字専用の調査デスクです。もちろん、漢字のバイブル「大漢和辞典」全巻も別の書架に用意してあります。
謎の漢字を見つけたら、こちらで調査開始。
辞書を引いては、謎の字やそれと関連があるとおぼしき字をコピーして、調査票に貼っていきます。
点がひとつ多い/少ない、棒が長い短い足りないetc.。異体字も、ひとつではなく複数あるかもしれないので慎重に調べます。全部で6種の辞書を引いたら、その結果をもとに検討して、異体字に統一するか外字にするかを決定します。
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さて、話題は変わります。
こうして調査→検討→決定した字が、また別の本に出てきたとき。
同じ字をもういちど調査するのは時間の無駄ですね。データ部では、コードブックに結果を書き込んで、一度の調査で済むようにしています。
しかーし、世の本には、コードブックに載っていない漢字も沢山ありまして。
そこで頼りになるのは、こちらのアナログツールで…。(次の木曜が最終回です)