« MARCの番号っていつ付くの?~その2 | メイン | 太陽の恩恵~新設件名のお知らせ2010年9月分~ »

同潤会大塚女子アパート

以前に同潤会大塚女子アパートの跡地と関連図書をご紹介しましたが、
また関連本が出ていました。

オンライン書店ビーケーワン:大塚女子アパートメント物語 オールドミスの館にようこそ

アパートメントに暮らした女性たちの人生を浮かび上がらせた、人間模様に焦点をあてた内容になっています。


大塚女子アパートメントは、地下鉄茗荷谷駅から会社に向かう途中にありました。
歩道に面した1階にはいろいろな店舗が入っていましたが、先輩データ部員たちとのおしゃべりの中で「あったよねえ…」と話し合っていたのが、パン屋さんの「フレンパン」や立ち喰いそば屋さん(「梅もと」といったような)。
確か模型屋もあった、との情報も。
フレンパンでサンドイッチを買うと、おまけのお菓子を袋に入れてくれるときもあり、いつもレジの内側でおおらかに構えておられたおじいさん、おばあさんを思い出します。
おそばやさんは、春菊天そばやカレーが美味しくて、テイクアウトにして昼食時によく食べていました。
カレーはひき肉を使って、もったりとしたルーの、正におそば屋さんのカレー。
ゆで卵か生卵をつけてくれました。
今は思い出の中で、もう食べられないのが残念です。

もっと時代はさかのぼり、様々な本に取り上げられている、草創期の大塚女子アパートメントは、前の通りを路面電車が走り、職業婦人が闊歩するモダンな建物であったようです。
もう取り壊されて久しく、当時の写真でしか面影をしのぶことはできませんが、取り壊しが惜しまれ、一度中を見てみたかった建物のひとつです。

コメント (4)

蔵書データ事業部:塚原:

1962年に居住者の戸川昌子がこのアパートをモデルにした小説「大いなる幻影」を書き、江戸川乱歩賞を受賞しています。
事件の発端となるのは大塚仲町の交差点での交通事故。
会社のすぐ傍ですね。

雑誌 半澤:

塚原さん、コメントありがとうございます。
「大いなる幻影」残念ながら未読ですが、とても気になっていました。
戸川昌子はこのアパートメントが道路拡張のための曳き家(建物を壊さずに建てたまま移動させること)になるのも見届けているそうで、人力で建物が動いて行く様子にインスピレーションをかきたてられたようです。

茗荷谷流離:

「フレンパン」の大林さん、お世話になりました。
日本の「三角サンドイッチ」発祥のお店ですね。
「フレン」=「婦連」とは、みなさんわかりませんね。

「梅もと」は、綱さんが創業したお店ですね。
今では大きな会社になりました。
http://www.umemoto21.co.jp/
綱さんの息子さんは、この近くの元気のよい大学に通ってられました。

「うな若」さんも移転して、廃業して…。
茗荷谷の「うなぎや」さん、どこかないかなぁ~。

雑誌 半澤 :

茗荷谷流離さん、情報ありがとうございます。
茗荷谷駅近辺も入れ替わりがあり、お馴染の店舗が無くなってしまうのは寂しいですね。
今夏は高くてなかなか手が出ませんでしたが、「うなぎ」そろそろ食べたくなりました。

コメントを投稿

(投稿されたコメントは、TRCデータ部の営業時間内にアップいたします。投稿から掲載までお待ちいただく場合がありますがご了承ください。なお、メールアドレスはTRCデータ部から直接ご連絡する場合にのみ使用いたします。第三者への公開・提供はいたしません。)

2024年7月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

アーカイブ

全てのエントリーの一覧

リンク