人名典拠では、様々な国の人名ファイルを作成しています。
日本人と同様、漢字表記を使用する中国・朝鮮の方の名前は、
日本語の音読みとは異なる、
独自の母国語ヨミがありますよね。
かつては漢字表記にヨミがないため、
推定読み(日本語の音読み)をふることがよくありました。
でも近頃は母国語のカタカナ表記や、
漢字表記に母国語のルビがあるものが増えてきたように感じます。
西洋人のカタカナ表記が母国語の発音に近くなってきたことと同様でしょうか。
中国の方は同じ姓が多いように思いますが、
李・王・張・劉・陳・楊さんなど、
よく聞く姓の方が極端に多いからだそう。
江西人民出版社から発行されている「中国姓氏大辞典」によりますと
現在も使われている姓が7000種あるそうです。
韓国の方もやはり同じ姓が多いようで、
「韓国姓名字典・増補改訂」(三修社刊)によりますと
金・李・朴さんが、全人口の45%をしめ、
崔・鄭・姜さんとつづきます。
どちらも地域的な分布があり、
歴史的・伝統的なことも含め、奥の深い話になるようです。
東洋人の読み方については前回のブログも参考にしてください。