小学生の頃、図書室で読んだ思い出の本です。
なぜ印象に残っているかというと、この絵本を見ながらクラスメイトとワイワイ言いあい、とても楽しい時間を過ごしたことがあったからです。
本の中ほどに、おいしそうなパンが見開き2ページに渡っていくつも描かれている箇所があります。
これが本当に様々なかたちをしていて、どれもとてもかわいいのです。
きつねパン、とんぼパン、チューリップパン、だるまパン、ピアノパン・・。
そのページを飽きもせずに友だちと眺めては、「私はこれー!」「じゃあ私はこっち!」などと、描かれたパンのとりっこをしたのでした。
話の筋はどんな風だったのかなと思い、図書館へ見に行ってみました。
例のページにたどり着くと、「あーっ!!」。
なんとそのページにはビリッと破れ、修理がなされた跡があったのでした。
やっぱりこのページって子どもにとって大興奮の場面なのだ、と再認識。
そして奥付ページにあるあとがきには、作品制作秘話が載っていることに気づきました。
これを読んで、また感慨深く本文ページを見返すのでした。