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北欧のミステリーが読みたい 


~~ MARCで探そうQ&A 第14回 ~~

Q.「ミレニアム」は面白かったなー。作者はスティーグ・ラーソン...スウェーデンの人か。そういえば北欧っぽい名前の作者のミステリー、最近よく見かけるような。なんか、面白い北欧ミステリーはありませんか。


A.「なんか、面白い」にたどり着けるでしょうか? TRC MARCを使って探してみましょう。

まずは分類で検索してみます。

北欧文学の多くは、NDC 949(その他のゲルマン文学)に分類されます。
スウェーデン語の小説は 分類949.83
ノルウェー語は949.63
デンマーク語は949.73
アイスランド語は949.53 となります。
フィンランド語の小説はちょっと違って、ゲルマン語系ではないので 993.613に分類されます。 


個々に調べてもよいのですが、まずはざっくり949*(前方一致)で。フィンランド語が入りませんがご容赦。
出版年はここ10年、児童文学を除くために利用対象は「一般」にして...。
すると、250件あまりがヒットしました。

なかには「トーベ・ヤンソン短篇集」や、自然科学者リンネの生涯を扱った小説も混じっています。
1件ずつ内容をチェックしていくのも、タイトルであたりをつけるのもちょっと面倒...。


こんなときに力を発揮するのが、2012年6月からTRC MARC/Tタイプでご提供を開始した新ジャンルです。4階層の構造をもち、総数1084のジャンルで、図書の内容をより細かく表現できるようになりました。

新ジャンル「文学>小説>推理・ミステリー」をかけあわせてみると、50件程度に絞り込むことができました。拍手。


さて、それから。
「面白い」は人によってツボが違うので難しいところですが、一般的な評価が助けになるかもしれません。

「ミレニアム」のデータをみると、受賞情報に「ガラスの鍵」賞、とありました。

この賞は、国際推理作家協会北欧支部のスカンジナヴィア推理作家協会が北欧5カ国の最もすぐれた推理小説に贈る文学賞(出典:Wikipedia)とのこと。期待できそうです。

受賞情報をかけあわせたところ、こんな本が見つかりました。



「湿地」
「特捜部Q 3 Pからのメッセージ」(HAYAKAWA POCKET MYSTERY BOOKS)
「冬の灯台が語るとき」(HAYAKAWA POCKET MYSTERY BOOKS)


もうひとつ、新聞書評に取り上げられたものから読んでみる、というテもありますね。
掲載紙名を特定せずに探してみたら、こんな本が見つかりました。

「黄昏に眠る秋」(HAYAKAWA POCKET MYSTERY BOOKS)
「悪童」(集英社文庫)
「狼の夜 」(扶桑社ミステリー)


いかがでしょう。本選びのお手伝いになったでしょうか。


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