MARCや図書目録をみるとたまに〔 〕で囲まれている項目があるけど、あれは何?
実は〔 〕は補記のしるしです。
「日本目録規則」1987年版改訂2版に
2.0.3.2B 所定の情報源以外から得た書誌的事項は,補記の事実を示すため角がっこに入れて記録する(後略)
とあります。TRCMARCも補記をする際には角がっこ〔 〕を使用しています。
出版者や出版年が規定の情報源になかったため、情報源以外から採用する場合には
出版年月 | 〔2012〕 |
出版者 | 〔△△出版社〕 |
のような形で記述します。
また、TRCMARCでは2012年1月より、続き物であることを明記するために巻次・小説シリーズ名等の補記をしているものがありますが、その場合にも情報源以外からの情報は〔 〕に入れて記述しています。
TRCMARCの検索結果一覧表示に
タイトル | 巻次 | 出版者 |
AAAAA | 〔1〕 | BBBBB |
AAAAA | 2 | BBBBB |
と並んでいたときには、
1巻の巻次は〔 〕に入っている、ということは、最初の1巻目は巻次が情報源にはなかった。
巻次2は〔 〕に入っていないところをみると実際に図書の情報源に「2」とあったのか。
続巻で巻次がついたので最初の1巻目に巻次を補記したんだな・・・
というふうにご理解ください。
なお、混乱を避けるために、情報源の表記が〔 〕の場合には、〔 〕以外の形の情報源があればそちらを採用、情報源すべてが〔 〕表記であれば〔 〕を< >におきかえて記述をするということにしています。
例えば、実際の図書のタイトル表記は「〔図解〕よくわかる~」であってもTRCMARC上は「<図解>よくわかる~」となります。
ちょっと特別な、補記のしるし=角がっこ〔 〕のはなしでした。