こんにちは、典拠の田辺です。
今日はちょっと意外な共通点をもつ二人について。
マリー・アントアネット(1755~1793)といえば、
フランス革命で断頭台の露と消えたフランス王妃。
かたやジャン・ジャック・ルソー(1712~1778)は、
スイスの思想家で、
「社会契約論」を執筆、
「自由・平等・博愛」のスローガンを導入し
フランス革命の思想に多大な影響を与えたとされます。
なんだ、フランス革命つながり?
と言われそうですが、
いえいえそんなに単純な話ではありません。
実は二人とも「作曲家」なのでした。
マリー・アントアネットは少なくとも12曲の歌曲が現存しているそうで、
日本ではCDも発売されています。
ジャン・ジャック・ルソーは
音楽家、音楽思想家としても見逃すことのできない存在で
彼の作曲の「村の占師」は19世紀までオペラ座のレパートリーだったとか。
AV MARCの典拠をしていた時に、
ルソーという作曲者が出てきたので
思想家のルソーとは別人かと思い、
音楽辞典で調べてみました。
そうしたら上記のようなことが書かれており
ジャン・ジャック・ルソーのことと判明。
よく知られた事実なのかもしれませんが、
私はびっくり。
こんな二人の曲、
いったいどんな曲なのでしょう。
聞いてみたいような聞きたくないような。
そうそう、
何故マリー・アント「ア」ネットで
マリー・アント「ワ」ネットではないのか、
不思議に思われた方も多いかと思いますが、
TRC MARCでは
漢字形:Marie Antoinette
カナ形:マリー・アントアネット
が統一形なのでした。
(根拠は「岩波西洋人名辞典」です。)
あしからずご了承下さいませ。
もちろんマリー・アントワネットの参照形もありますので
典拠ファイルならアントワネットでもアントアネットでも
検索可能です。
*なお夏期休業のため
次回の更新は8/20(月)となります。