一昨日から9月に入りとうとう季節は秋ですが、暑さが続きますね。
今日から多くの小中学校は新学期が始まったのではないでしょうか?
長かった夏休みが終わってしまうのはさびしいものです。
さて、今日は私の思い出の一冊ということで、私の夏休みに関係する思い出から一冊紹介したいと思います。
「はてしない物語」
ミヒャエル・エンデ (作), 上田 真而子 (訳), 佐藤 真理子 (訳)
岩波書店(1982.6)
映画にもなっていますから読んだことなくても映画は見たことがある、
あるいは、映画も見たことないけれど、音楽を聴いたらピンと来る方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この本にまつわる思い出とは、小学5年生の夏休みに一週間かけて読破したこと。
遊びに行くのもテレビを見るのも忘れて、食事と睡眠の時間以外、一日中畳の上でゴロゴロしながら夢中になって読み通したのは私の読書経験の中でもとてもいい思い出です。
本の文量が多かったこともありますが、文字通り物語のはてしなさ、
スケールの大きさに読み終わったあとは達成感と感動でしばらく興奮して眠れませんでした。
夏休みの宿題の読書感想文を書くために読み始めたのですが、この壮大な物語を作文用紙数枚にまとめて感想を書くのは至難の業でした。
また「はてしない物語」の装丁にも子どもながらに魅了されました。
文庫版も出ていますが、私は断然ハードカバーの方がおすすめです。
「はてしない物語」のカバーをめくってみると、本体が赤い布貼りでとっても高級そうでそれだけでワクワクしました。
しかも物語を読んでいくと、さらにこの装丁が素晴らしく思えるしかけがあるのです。
(リンク先のhontoにも、「初見はハードカバー!」というおすすめコメントが!)
今もおもしろい本に出会うとうっかり徹夜して読んでしまうということはありますが、一週間も続けて夢中になって読んだ本は後にも先にもこの本だけ。
ただ、残念ながら「一週間かけて読んだ」「読むのが大変だった」という印象が強すぎてあれ以来一度も読み返していないのです。
今は当時よりはるかに文章を早く読めるようになったはずなので、時間があるときに挑戦したいと思います。