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賢治-盛岡

こんにちは。
データ部 新刊目録 大谷です。

3月の水曜日、何か東北地方にちなんだ話を記事にしようというアイデアがもちあがったのですが、なにせ限られたメンバーのすることですので、何か出てきますか。気軽にお付き合いいただければ幸いです。

さて、巷で話題のベストセラー「ビブリア古書堂の事件手帖」。年明けからTVドラマにもなっているのを、なんとなく見ておりました。

ある日の予告編で、宮澤賢治「春と修羅」の初版本がテーマになると知り、賢治ファンでなくとも盛岡に旅したことのある自分としてはモーレツに気になり、本編の放送まで待てず(苦笑)原作の物語を読みたいという衝動にかられました。

当時「ビブリア古書堂の事件手帖」は3巻刊行されていましたが、TRC MARCの内容細目を確認。とりあえず3巻をゲットです。(結局ちょこちょこと買い足し最新刊の4巻まで揃えることに)

このお話の中で、「春と修羅」の初版と、その後賢治の推敲の加わった版の違いが語られています。

「春と修羅」の初版本は、国立国会図書館の「近代デジタルライブラリー」で閲覧できます。「心象スツケチ」の誤植?も、「天上のアイスクリーム」等々の記述も確認できます。

こうした推敲の様子に興味を持った方は「新校本 宮澤賢治全集」をチェックされてはいかがでしょう。(この本はTRC MARC的には少々難物だったのをおぼえてます)

 (それにしても「初版本」というととにかく貴重なイメージを持ちますが、作家自らがボツにした作品だったりする場合、本人はどう感じるのか...少々複雑な気持ちもします。※あくまで個人的見解です)


なお、岩手県立図書館にはもちろん郷土資料の一部として宮澤賢治ライブラリーがあります。盛岡には賢治ゆかりのスポットがあちこちにありますから、賢治ワールドまんてんです。興味のある方はぜひ一度訪れてみてはいかがでしょう。とはいえ、興味のない方でも、盛岡の街の魅力には、きっとはまります。


              ※おまけの冷麺
    20130306.jpg

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