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分類について その1(ダイジェスト第16回)

こんにちは、データぶー子です。
今日から2回にわたって、知らないとちょっと難しい、でも知っておくととっても便利な、分類についてお伝えしていきますね。

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MARCを作成するなかには、図書の主題(テーマ)にかかわる情報を付与する工程があります。それが「分類」と「件名」です。

「分類」とは、ある一冊の本を、図書館の膨大な蔵書の中のどこに位置づけるのが最もふさわしいのかを決定すること。

TRC MARCでは現在、『日本十進分類法(以下NDC)』の新訂9版および新訂8版に則った分類を付与していますので、そちらにそって見ていきましょう。
もしも分類に取り組もうと思ったら、まず読むべきは、<本表編>冒頭の「解説」です。
NDC9版では、分類の歴史や体系に続いて、実際の分類作業の進め方がかなり具体的に解説されています(「解説」の3章 分類作業の進め方)。

とくに重要なポイントをあげてみましょう。


★図書の内容を把握するためにはどこに注目すれば良いか

まずはタイトルまわりの情報と著者に注目します。本タイトルはもちろんですが、図書によってはサブタイトルの方が内容を的確に表している場合もあります。また、シリーズからその本の読者対象などがわかる場合もあります。ほかの著作がある著者の場合は、そのデータから専門分野などを確認します。
タイトルを確認した後、かならず中身にも目を通します。序文や後書き、目次、解題などに目を通し、必要があれば本文のポイントとなりそうな部分を拾い読みします。
(注:NDCには書いてありませんが、このとき必ず同じようなテーマの図書を検索し、分類を確認することも重要です。)

★分類の基本の考え方とは?

a.主題が複数ある場合: 中心になる主題があれば、その主題に分類します。3つまでの主題が同程度に扱われている場合は、いずれか一つの(例えば最初の)主題に分類します。4つ以上の主題がある場合には、より高次の分類に分類します。

b.主題同士の関係: 一つの主題が他の主題に影響を与えている場合は、影響を受けた側に分類します。ただし個人から多人数へ影響を与えた場合は個人へ分類します。(そのほか因果関係、上下関係、比較についての説明もあり。)

c.理論と応用を扱っている場合: 基本的には応用に分類します。

d.特定の読者や目的を対象とした図書: 基本的には利用目的に分類します。

e.原作とその関連書: 基本的には原作と同じ場所に分類します。(そのほか対訳本、翻案、脚色などについての説明もあり。)

...などなど。
NDCを使う以上はこの「解説」がすべての基本なのです。

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