『週刊新刊全点案内』は毎月最初の号の巻頭に「新設件名標目のお知らせ」を掲載しています。
新設件名はTRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。
9月は4件の件名を新設しました。その中から「コミュニティ放送」を取り上げてみました。
「コミュニティ放送」とは「一つの市町村の一部の区域における需要に応えるための放送」のことだそうです。
とはいえ「コミュニティ放送」の実際は知らないのでローカル放送局と区別できませんでした。そこで少し調べてみることにしました。日本コミュニティ放送協会という団体によると全国の放送局は276局だそうです。ずいぶんありますね。1992年に制度化され超短波放送(FM)用周波数を使用しています。
放送内容は地域の商業、行政情報や独自の地元情報に特化し、地域活性化に役立つことを目指しているそうです。特にコミュニティ放送が有効なのは災害時だそうで、確かにFM放送なら停電でも乾電池で聴けるでしょうし、全国放送にはない、きめ細かく、不確実なこともある個人による情報とは違った安心がありそうです。私の住んでいる埼玉県も近年はゲリラ豪雨や竜巻などという異常気象に悩まされるようになりました。コミュニティ放送局があって、こういう狭い範囲で起こる災害の情報を知らせてもらえればいいなあと思ってしまいました。