明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名標目のお知らせ」を掲載しています。
新設件名はTRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。
1月は11件の件名を新設しました。
今回注目の件名は、製造業に革命を起こすといわれている「3Dプリンタ」です。
3Dプリンタとは、一言でいうと「3Dデータをもとに立体物を作る装置」のこと。TRCでは長音無しの「3Dプリンタ」を件名標目としています。
「3Dプリンター革命」「3Dプリンターで世界はどう変わるのか」「3Dプリンター導入&制作完全活用ガイド」などなど、昨年から3Dプリンタの本がちらほらと刊行されるようになっており、個人的にかなり気になっていました。
なにやらスゴイ機械らしいのですが、本を読むだけではどうもイメージがわきません。
ということで、件名を新設した記念に、某電器屋さんで開催されていた「3Dプリンター体感セミナー」に参加してきました。
私がデモを見せてもらったのはこちら。一般ユーザー向けのパーソナル3Dプリンタです。
(この写真は3Dプリント中です。実際はプリント開始前にはトレイの上には何もありません)
見た目からして普通のプリンタとはまったく違いますね。
この3Dプリンタに素材となる樹脂をセットし、3D CADのデータを読み込ませれば準備完了。
しばらく起動音がした後、「ウィーーン」とプリンタのヘッドが水平に細かく動きはじめました。製作中の様子はこんな感じです。
ヘッドの先のノズルから細い糸状の樹脂がニョロニョロ~っと出てきて、それを幾層にも重ねていくことで立体物が作られていきます。
ちなみに素材の樹脂は、プリンタにセットする段階ではワイヤ状で、プリンタの中で溶かして液状にするしくみです。そのため、動作中はヘッド部分が高温になります。
そして15分後。完成したのがこちら!
3Dプリンタで作ったのでなければ特にいらない感じですが(笑)、せっかくなのでもらって帰ってきました。
現在、すでに3Dプリンタを使った様々なサービスが始まっていて、子どもの描いた絵を立体化する、義足を作るといったものから、子宮内の胎児を3Dプリントするなんてものまであるそう。
慶應義塾大学SFCの図書館には、昨年から自由に使える3Dプリンタが設置されているそうですし、アメリカやカナダでは3Dプリンタを置いている公共図書館もあるとのこと。
大きな可能性を秘めている3Dプリンタ、今後の動向に注目です。