今日で今回のダイジェストは最終回なの。
最後の回の今日は手ごわい(?)わよ。
~☆~☆~
ここで主に見ていくのは、
↑これ(地名辞典)と、
↑これ(図書現物の抄録)。
辞典と現物の抄録を見比べて入力、そしてチェックをしていきます。そこで、辞典と抄録の読み方が一致していれば話は早いのですが、そうとも限りません。
◎ 辞典=抄録
〇 辞典に項目や読み方なし、抄録のみ参考
△ 辞典≠抄録
△の場合・・・とても困ります。
辞典にある読み方と抄録のふりがな、どちらもまったくの間違いとは言えません。そして、その図書を探す利用者の立場にたってみると、ある地名に読み方が2通りあってもそんなことは知るすべもありません。自分が知っている読み方で検索ができなかったら、その図書は図書館にないと思ってしまいますよね。
MARCを作成する私たちとしては、そのような状況になることは可能な限り避けたいのです。とすると、どちらの読み方でも検索が可能なようにしなければなりません。
そのために、このような場合、第1ヨミの項目に図書にあるヨミを、第2ヨミの項目に参考資料のヨミを入力しています。
(例)
タイトル 八千代市道地遺跡
第1ヨミ ヤチヨシ/ドウチ/イセキ
第2ヨミ ヤチヨシ/ミジジ/イセキ
MARCにはこのように入力しています。これで、上記の場合は「ドウチ」と「ミジジ」どちらで検索しても図書が見つかるようになります。
MARCの上では、この1行を追加するかしないかだけのことなのですが、地名の読み方はいろいろなので「これはミチジでしょう」などと、個人の感覚に頼ることはできません。あやしいと感じるものも、そうでないものも全て調べざるをえないので、作業はかなりの量になります。
多くなってくると、図書のコピーに読み方を書き込んだり(しかも何種類もあるときもあるのです)。
ですから、こんなときには、とても大変。
こうして、検索の便宜のために、手間ひま惜しまずに入力した、第2ヨミの項目、ぜひぜひ活用いただければと思います。
★ぶー子からひとこと
MARCとはあんまり関係ないけど、遺跡の発掘調査報告書は、土木工事で遺跡がでちゃった(!)時によく作成されるらしいわ。だから、報告書が刊行された時は、遺跡はもうないってこともよくあるらしいのよ。だったら、なおさら報告書をきちんと探せることって大事ね。
目次を載せておきますね。
第1回 図書館蔵書で扱う図書
第2回 4情報源がそろわない場合
第3回 補記のはなし 1
第4回 補記のはなし 2
第5回 文化財調査報告書のMARC 1
第6回 文化財調査報告書のMARC 2
第7回 文化財調査報告書のMARC 3(この記事です)
これで図書館蔵書のダイジェストはいったん終了ですが、
来週は、新学年のスタートに向けて、子どもの本の探し方についてのダイジェストが始まります。
ぶー子も年度はじめはいそがしい、いそがしい!
では、また来週♪