こんにちは、新刊目録の原田です。
4月の月曜日は「1年生」というテーマでお送りいたします。
私が、「1年生」で思い出すのは、この本。
偕成社(1978)
小学校3年くらい...絵本ではなく、「読みもの」を
一人で読めるようになったころ、この本と出会いました。
図書館で何度か借りて、繰り返し読みました。
体が大きいけれど、内気な1年生男子、
学校から一人で帰るのも、ちょっと怖い。
そんな1年生の世話をやき、守ってくれる、
小柄だけど、しっかりしていて負けん気の強い2年生女子。
ダメダメな(?)大きい1年生は、ついに冒険に出ます。
「そんな遠くへ一人で行ってはダメ」と言われているところへ、
小さな2年生のために、ホタルブクロという花を採りに行きます。
彼女が、憧れている花です。
途中、いろいろと困ったことがあり、こわい思いもします。
でもついに...!!!
今、思うと、これって素敵なラブストーリーだなあ!
1年生だけど大きい、男の子なのにこわがり。
2年生だけど小さい、女の子なのに強い。
でも、やっぱり男の子は強さも持っていて、女の子は美しいものが好き。
ギャップがあったり、アンビバレントだったりする主人公、
それを肯定している物語に、魅かれていたようです。