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おのの「の」? ~典拠のはなし~

突然ですが、次にあげる名前、みなさんは何と読みますか?

小野妹子
源頼朝
高師直


では、これらの人名典拠ファイルを見てみると...

11000024339‐0000 小野/妹子 オノ,イモコ
11000024339‐4001 小野/妹子 オノノ,イモコ

11000095558‐0000 源/頼朝 ミナモト,ヨリトモ
11000095558‐4001 源/頼朝 ミナモトノ,ヨリトモ

11000664267‐0000 高/師直 コウ,モロナオ
11000664267‐4001 高/師直 コウノ,モロナオ


思っていたのと違った!という方もいらっしゃるのではないでしょうか? どこが、というと姓と名の間の「ノ」です。そういう私も日本史で習った時には、姓と名の間に「ノ」を入れて読んでいたひとりです。
なぜ人名典拠ファイルはこのような読みになっているのか、「ノ」が抜けているのか? その謎は「日本目録規則 1987年版改訂版」に記載されています。


23.3.3.1(日本人名)
ウ)おおよそ中世までの人名で慣用される,姓と名の間の「ノ」の読みは,原則として採用しない。

山部赤人 ヤマベ,アカヒト
源実朝  ミナモト,サネトモ
千利休 セン,リキュウ

(以下略)


TRCの人名典拠ファイルはこの規則に従って作成されているため、前記のように統一標目からは「ノ」を除いています。「ノ」の入った読みが人名辞典等の参考資料で確認できたものについては、参照形を作成し、どちらの読みでも検索できるようにしています。

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