明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名標目のお知らせ」を掲載しています。
新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。
6月の新設件名は5件と割と少なかったのですが、それぞれ個性的でした。しかし、一つだけ取り上げるとなると、ちょっと困りましたが、一番、旬な話題ということで「無人航空機」に、落ち着きました。
旬という割には、聞きなれないなあ、と思われるかもしれません。では「ドローン」では。新聞等で、何度か話題になっています。ところが「ドローン」というのは、結構、漠然とした概念のようです。話題になっているのは、「マルチコプター」と呼ばれる「3つ以上のローターを搭載した回転翼機」つまり、ヘリコプターの一種なのですが、そもそも、「ドローン」の起原のひとつは無人の軍用機であり、他に産業用もあります。
形態も航空機に限っても、飛行船もあり、要するに無人の航空機なら「ドローン」、さらに船舶、車両も無人機なら「ドローン」という、考えもあります。
但し「GPSなどを利用して自律制御」が「ドローン」の条件で「ラジコンヘリ」などは該当しないとするのが一般的ですが、すると流行の「マルチコプター」の多くは「ドローン」ではないとなってしまいそうで悩ましい限りです。