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ADEAC夏の公開情報

夏休みももうすぐ終わりですが、みなさんのお宅では宿題はもう終わりましたか?
私は得意な宿題はさっさと終わらせて苦手な宿題は残しておくタイプだったので、毎年最後の最後まで手つかずで残っていたのが「自由研究」でした。
まだ手つかずの自由研究に歴史探索・地域研究というのもひとつのアイデア、そんなときに参考になるADEACからこの夏の新規公開情報をお届けいたします。

大東市/北河内 飯盛 ウォーキングコース
まずは6月11日に公開となった『北河内 飯盛ウォーキングコース』をご紹介します。
大阪府大東市飯盛山近辺の郷土の歴史や民話・物語を紐解きながら
歩くためにつくられたガイド冊子をデジタル化しました。
地図上の気になる名所をクリックすると解説を読むことができたり、
名所の解説から航空写真・地図上の名所の場所が表示されたり、
デジタルならではの楽しみ方ができますので、ぜひお試しください。

松阪市/デジタルアーカイブ
次は6月17日に公開となった「北蝦夷山川地理取調図(樺太地図)」と「松坂町図」です。
「北蝦夷山川地理取調図(樺太地図)」は重要文化財「松浦武四郎関係資料」のうちの一点で、全6回の蝦夷地探査による当時の樺太の地名や地形が精密に記されています。
なかなか本物を見るのは難しいですしなにより実物は南北それぞれで縦2メートルのとても大きな地図なのですが、高精細ビューアで地図の隅々まで拡大して閲覧できます。
安永8年(1779)の松坂城や城下町などの様子を描いた「松坂町図」もデジタル化し公開しています。

大府市郷土資料デジタルアーカイブ
続いて6月18日公開されました、主に天保12年(1841)頃に作成された現・大府市域「大府市地域 近世村絵図16枚」をご紹介します。
「大府市史 近世村絵図集」として刊行された村絵図の複製をデジタル化し、現在の大府市の地図から位置関係もわかるように公開しています。
大府市が近世にはどのような村々から成っていたのか、また絵図からは当時の山や川などの地形もうかがえます。

清須市地域資料アーカイブ
6月23日公開の『濃尾大地震 写真帳 西春日井郡被害の實情』は
明治25年(1891)10月28日に濃尾地方で発生した濃尾地震の様子を記録した写真帳です。
濃尾地震は日本の内陸地殻内地震では観測史上最大の地震とされており、地震の規模はマグニチュード8.0と推定されます。
被害の様子をとらえた写真24枚とともに、震災当時の被害の状況がうかがえる史料です。

五條市教育委員会/中家文書調査報告書
最後は6月26日公開の『中家文書調査報告書』の紹介です。
奈良県五條市の五條・新町地域は城下町・宿場町・陣屋町の要素から形作られた地域で、「五條市五條新町伝統的建造物群保存地区」の選定を受けています。
中家文書はその中から伝馬所(馬借運営)に関する文書を多く含んでおり、それらの調査をまとめた報告書をデジタル化し公開しています。
当時の五條市域の人々が地域振興の命運を懸けて奔走した様子を今に生き生きと伝えています。

ここでは紹介しきれませんが、ほかにも追加公開されている史料もあります。
さらに9月1日からはADEACホームページのデザインが新しくなり、より見やすい画面で貴重な史料を閲覧していただけます。
新しい資料の公開準備も進んでおりますので今後ともADEACにご注目ください。

またADEACで公開しています『賀茂県主同族会(上賀茂神社)/賀茂祢宜神主系図ほか』の系図データベース拡大について、8月27日までクラウドファンディングを募集中です。
こちらも大変貴重な史料ですので、この機会にもう一度『賀茂県主同族会(上賀茂神社)/賀茂祢宜神主系図ほか』もご覧ください。
残り一週間ほどですがご興味のある方はぜひともご検討をお願いします。

それではまた次回、秋の公開情報(仮)にてお会いしましょう。

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