TRCが作成している典拠ファイルは、「個人名」「団体名」「件名」「学習件名」「出版者」「全集」「シリーズ」の7種類ありますが、私の所属する典拠班では「個人名」と「団体名」を担当しています。
それぞれの典拠種別ごとに典拠ID先頭一ケタ目の数字が違います。典拠IDの先頭一ケタ目が1から始まるものが「個人名」。2から始まるものが「団体名」です。
「個人名」はさらに「東洋人」と「西洋人」に区分されます。
「東洋人」は典拠IDの先頭から二ケタ目が1、「西洋人」は2、のものです。
典拠ファイルでの「西洋人」と「東洋人」の区分は次のようになっています。
東洋人(典拠ID:11~) 日本・中国・朝鮮など、漢字文化圏
西洋人(典拠ID:12~) ヨーロッパ・アメリカ諸国など、非漢字文化圏
アジア圏でもインドなど漢字で名前を表記しない個人名が「西洋人」の区分となっているのはこのためです。
とはいえ、国籍がはっきりわかる著者は稀ですし、漢字名・英語名の両方がある人、帰化や日系人、活動拠点が欧米の中華系人名、逆に日本で活躍する欧米系のタレントさんなど、日々11(東洋人)か12(西洋人)かで悩むことが多いのが現実です。