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ひっつき虫とヤモリ

明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名標目のお知らせ」を掲載しています。
新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。

3月の新設件名は7件でした。その中では一番難易度の高そうな「バイオミメティックス」を紹介してみます。うまくいきますかどうか。

今回の「バイオミメティックス」は日本語では「生物模倣技術」です。具体的には「ハスの葉の撥水効果、サメ肌の流体抵抗の低減効果、ヤモリの指の粘着力などが材料開発などで実用化されている」(デジタル大辞泉)そうです。

この言葉そのものは、それほど昔から一般に使用されていたとは思えませんが、有名な話として面ファスナー(ベルクロやマジックテープは登録商標)の発明があります。辞書にない言葉ですが「ひっつき虫」と呼ばれている、犬の散歩をしていると服や犬の毛についてきてしまいなかなかとれない種子や実があります。元々はオナモミの果実を指していたそうですが。この「ひっつき虫」の仕組みを真似たのが面ファスナーです。

ひっつき虫観察便利帳」

岩槻秀明(著)
いかだ社(2010.7)

この面ファスナーの最先端技術応用版とでもいえそうなのが日東電工が開発したヤモリテープではないでしょうか。名前の通り「ヤモリ」の足の裏にヒントを得たものだそうです。「直径数ナノ~数十ナノメートルのカーボン・ナノチューブを1平方センチメートル当たり100億本の密度でびっしり並べたもの」という凄い技術によりできたのですがこれでもヤモリの接着力の8割だというのですから「ヤモリ」はえらいですね。ともあれ「めくれば簡単に剥離できる。従来の粘着テープのように粘着剤が残ることはなく、テープ自体も繰り返し利用できる」(『日本経済新聞』より)とのこと。はやく普及して欲しいものですね。

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