こんにちは!データぶー子です。
すっかりご無沙汰してしまったけれど、お元気でしたか?
さてさて、年末恒例のダイジェスト企画、今回は「分類/件名のおはなし」のダイジェストです。
これまで取り上げてきた分類や件名の話題から、選りすぐってお届けしますね!
データ部といえば校正、校正といえばデータ部ですが、分類/件名での校正作業のひとつに"リストでのチェック"があります。
ここでは本そのものは見ず、前日に作業終了分のMARC No.と分類、件名がずらっと並んでいるだけの代物をチェック(タイトルすら無いリスト...)。分類が『日本十進分類法(NDC)』に適しているか、ケアレスミスはないかを見ていきます。
というわけで、冊子体のNDCとの首っ引きになるわけですが、時には本表に見当たらない分類も...。
新たな分類を作ってみました! というわけではないはずなので、そんなときは慌てず騒がず、そっとその分類の周囲を確認。
まずは「地理区分」を展開しないかチェック。無ければ、さらに範囲を広げると、ちょっと後ろに「固有補助表」がある分類も。
例えばNDC188(仏教の各宗)の後ろにはこんな説明が...
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*各宗とも,テーブルにより共通的に区分することができる(略)
-1. 教義.宗学
-2. 宗史.宗祖.伝記
-3. 宗典
-4. 法話.語録.説教集
(後略)
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このような約束ごとがあり(また、TRCはこれを適用しているので)、188.212などという分類を付与してよし、となるわけです。
では、NDCの本表をどうひっくり返しても書いていない分類が出てきたら? そんなときは一般補助表を開きます。
分類を問わず多く使われるのが「形式区分」。(下は抜粋)
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-03 参考図書[レファレンス ブック]
-04 論文集.評論集.講演集.会議録
-077 教育・養成機関
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などとあるのを適用。(このあたりの詳細はこちら)これによって、497.04などという分類が登場します。
ここまでの引用はNDC新訂9版ですが、新訂8版でも固有補助表・形式区分などの扱いは同様です(一部解説の文言が違うものもありますが)。
2017年4月からTRC MARCで採用する新訂10版はというと、形式区分に変更はありませんが、一般補助表の「地理区分」や「言語区分」、固有補助表については一部変更がありますのでご注意くださいね。