NDC(日本十進分類法)10版の変更点とそれに伴うTRC MARCの適用をご紹介する企画です。
第2回は、前回取り上げた情報学007以外の部分の0類について、主な変更点とTRC MARCの適用をご紹介します。
NDC10版で細分化された分類は、主として010の「図書館.図書館情報学」です。
015では、015.9「利用対象別サービス」が新設され、さらに、015.91/.99まで年代別や特性などの対象別に細分化されています。
015.93には「児童・青少年に対するサービス.ヤングアダルトサービス」が新設されました。TRC MARCでは、児童サービスは、016.28「児童図書館」に収めていましたので、10版と9版では第3次区分が異なります。
018では、018.09「文書館.史料館」が、細分化されています。018.091/.095まで、010「図書館.図書館情報学」が011/015で、政策、建築・設備、経営、収集・保存、サービスに分かれているのに対応する細分になっています。
016/018が「各種の図書館」であるように、018.096/.098は、「各種の文書館」です。018.099には「文書館所蔵文書目録」が新設されました。TRC MARCでは、文書館収蔵文書目録は、029「蔵書目録.総合目録」の下に収めていましたので、10版と9版が異なります。
010以外では、023「出版」のところに、「*電子書籍の編集→021.49」と注参照されました。9版では、電子書籍についての注参照はなかったため、TRC MARCでは編集・製作も含め、023の下に収めていましたので、10版と9版が異なります。
次回2月17日(金)は、1類の変更点とTRC MARCの適用についてご紹介します。