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『週刊新刊全点案内』うら話 続

初めまして、写真班の五十嵐です。
「週刊新刊全点案内(以下新刊案内)」2000号を記念しての雑記。今回は前回に続いて「新刊案内」作成の舞台裏をご紹介します。「『週刊新刊全点案内』むかし話」のときにも触れたとおり、新刊案内の歴史の中でも大きい位置をしめるのが書籍の表紙写真の掲載開始でした。

写真班ではデジタルカメラを使用して書籍の表紙を撮影しています。
表紙画像を出版社から貰っていると思われてる方も多いようですが、実は帯紙を外した状態の書籍を接写台の上に置き、その上に無反射ガラスを乗せて反射による写り込みや書籍の歪みを抑えながら一冊ずつ撮影をしています。因みに新刊案内に非掲載のものを含めると、2016年の撮影は1日平均で約370冊にもなりました。

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撮影した表紙の画像データはPCに取り込み、画像編集ソフトウェアのPhotoshopを使って付着したゴミや汚れを修正することになります。そして表紙の背景に写っている接写台は不要な部分なので、書籍の形に合わせて切り抜かなければなりません。普通に四角いものならば良いのですが、複雑な形をした変形本だと手間がかかりますので、セットものなど複数あると大変な時もあります。

完成した表紙画像データを夕方に印刷会社に渡して、引き換えに前日分の表紙画像データを受け取る事になります。受け取った表紙画像データは印刷会社により最適化されたもので、新刊案内版下用とウェブ用の2種類です。それを所定のサーバーへアップロードすると夜中に処理され、書誌データがあれば翌日にはウェブで反映されるようになります。

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(PC作業中。黒い幕の奥が撮影用の暗室です)

前回、今回と「新刊案内」そのものの作り方をご紹介いたしました。「新刊案内」をぜひじっくり眺めていただいて、選書のお供に使っていただけたらうれしいです。

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