本日は、コード化情報「特殊な刊行形態」の中のひとつ、
「文庫オリジナル」についてご紹介します。
「文庫オリジナル」とは、
「文庫で書き下ろされた著作」に対して付与している情報で、
この著作が形になるのはこの文庫が初めてですよ!
以前に単行本などで刊行されたものの再刊ではないですよ!
ということを意味しています。
付与基準の例を一部ご紹介しますと...
例えば短編集では、過去に刊行された本に掲載された作品を寄せ集めて文庫にしたものには、原則として「文庫オリジナル」は付与していません。
また、古典作品などの新訳にも、「文庫オリジナル」は原則付与していません。
最近では、ベストセラー作家が文庫で初めて新作を発表するというようなケースも多くなっていますので、
そんな文庫生まれ文庫育ちの作品も見逃さず、
お目当ての作家さんの著作を余すところなくチェックするには、
TOOLiでの、
著者名(あるいは内容細目著者名)×刊行形態「文庫オリジナル」
の掛け合わせ検索も有効です。
逆に、
「文庫オリジナル」の情報がない文庫であれば、
これは以前に単行本で出ているのか。
じゃあ丈夫なハードカバーの方が良いから、そっちで買おうかな。
など、購入時の検討材料としても活用していただけるのではないかと思います。
「文庫オリジナル」は週刊新刊全点案内にも表示されるようになっていますので、
ぜひ、選書の際には注目してみてください。