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2017年10月19日

アナログな日々

データ部新刊、室塚です。
今月の雑記テーマは「わたしの新人時代」です。

思い返せば私の新人時代はまだ20世紀でした。
もうすぐミレニアムという頃でしたので手書き原稿の時代は終わっていましたが、パソコンではなく入力専用端末を使っての作業でした。
手書き原稿に比べれば機械化が進んでいたのだと思うのですが、それでも今と比べるとかなりの業務がアナログでした。
その例をいくつか。

■ ICがない
先日佐久間がお伝えした通り、データ部の新刊見本はICタグで管理しているため、どの本が誰の机の上にあるのか、どの棚に保管されているのか等がすぐに分かるようになっています。
そのICがない⇒探している本がどこにあるのか分からない⇒でも本が必要⇒叫ぶ、となります。

「○○の本持ってる方、いらっしゃいませんか~?」

静まり返ったフロアで叫ぶのは勇気がいりました。

また、ICの良いところはMARC NOを手打ちする必要がないというところ。
え、その程度? と思われるかもしれません。
私もIC導入前は「そんなに便利になるものか!?」と効果を疑っていましたが、実際に導入されてみると高速道路のETCゲートを初めて通過した時くらいの衝撃がありました。
たかが8桁、されど8桁。
ICリーダにタグをかざすだけでMARC NO検索が可能、しかも十数冊同時に読み込ませてもOK!
この便利さは想像以上でした。


■ ネット検索ができない
各自の机にあったのはPCではなく端末でしたから、ネットにつなぐなんてことはできませんでしたし、そもそもネット自体がそれほど普及していなかったと記憶しています(単に私が機械に弱く、使っていなかっただけかもしれません)。
今ではNDL OPACで簡単に検索できるJAPAN/MARCも、当時はCD-ROMでしか検索できませんでした。
発行年ごとにディスクが分かれていたため、CD-ROMチェンジャーをがっちゃんがっちゃん言わせながら検索をしていたものです。
今の新人さんたちは知らないであろうあの機械、いつ撤去されたのか今となってはもう思い出せません。


■ ログが残らない
現在、入力中のMARCにはいつ誰がどのようにMARCを修正したのかのログが残ります。
どうしてタイトルをこう取ったのかなど、確認したい場合はログを調べて担当者に聞きに行くことができます。
端末時代にログはなく、代わりに見本1冊1冊に「挟み込み」と呼ばれる仮登録NO(当時、MARC NOはチェック後に一括付与していたため、それまでは仮登録NOで管理していました)・作業工程・担当者記名欄が印刷された用紙が挟み、担当者がそれぞれ記名していました。
手書きのログですね。
チェック後に挟み込みを番号順に並べ替えてホチキス留めし、保管。
確認したいことが出た場合は、この挟み込みを探して担当者を探していました。


現物を手に取ってMARCを作成するというデータ部の業務の根幹は変わりませんが、取り巻く状況は日々進化しています。
この先、今の状態が「アナログ」となる日も来るのでしょうね。

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