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冒険の足跡を辿る

本日は「週刊新刊全点案内」2060号の発行日です。
掲載件数は1384件でした。

今月の表紙はこちら。

p20180501.jpg

窓越しの風景です。
5月の爽やかな空や、木々の緑が、室内にまで忍び込んで来て
「早く仕事を片付けて、外に出ておいで~~~~」と誘われている様な
そんなイメージです。(Juriさん)

~こんな本がありました~

マヤ探検記(上下巻)
ウィリアム・カールセン(著)
青土社(2018.5)

古代文明や古代遺跡という単語に多くのひとが心を躍らせるのではないでしょうか。子ども時代の私もそうでしたが、今もあまり変わりないかもしれません。
眼前に広がる未知の世界との遭遇を思い浮かべてはわくわくし、当時の人々の生き様を思い描き、そんな人々を悠かな時の流れの中、眺めてきたであろう建造物といまも変わらない広大な自然・・
この本はそんな古代遺跡との邂逅に人生を賭けて取り組んだ冒険家たちの足跡を描いたものです。
まだ考古学という言葉もなかった時代。まったく正反対の性格のふたりが出会い、そして古代遺跡の謎を解き明かしていく。この遺跡こそがマヤ文明なのですが、単にマヤ研究の創始者としてだけではなく、既存の考え方を打破し、新たな科学の礎を築いていくこととなります。
ふたりの冒険家のうちのひとりは弁護士のジョン・ロイド・スティーブンズ、もうひとりは建築家のフレデリック・キャザウッド。
上巻に掲載されたキャザウッドが描いた遺跡の絵はとても緻密で美しく、スティーブンズの明晰でわかりやすい文体による紀行記は当時とても人気があったようです。
このキャザウッド、じつは彼に関する記録はほとんどなく、謎に満ちた人物として描かれているのがまたミステリアスな空気を帯びています。(余談ですが今回人名件名で典拠ファイルを新たに作成しました。)
輝かしい冒険の旅に潜む過酷な舞台裏を紐解いていく。波乱万丈の日々を紙の上から追体験してみたいです。

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