先日、Japan IT Weekというイベントに行ってきました。
年に3回開催しているIT専門展で、情報セキュリティ、クラウドコンピューティング、Web&デジタルマーケティングなどのテーマごとにたくさんの関連企業・団体が出展していてかなりの盛況でした。
そのなかで今回から新しくできたセクションとして注目を集めていたのが「AI・業務自動化展」です。AIについては言わずもがなですが、特に熱いのがRPA関連のサービスのようでした。
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RPA 《robotic process automation》
人工知能を備えたソフトウエアのロボット技術により、定型的な事務作業を自動化・効率化すること。特に、ホワイトカラーの業務を補完・代行する仕組み。ロボティックプロセスオートメーション。
(コトバンク デジタル大辞泉より)
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このところ関連本もちらほら見かけます。
ではRPAのNDC分類はと言いますと、TRC MARCでは「336.57 事務の機械化.コンピュータシステム」に収めています。RPAが注目ワードになったのは昨年からだと思いますが、一方で分類記号336.57の歴史はもっと古く、1978年発行のNDC新訂8版から設定されています。
昔はどんな本がこの分類に収まっていたのかな、とちょっと検索してみました。
1950年代 「ソロバンよさらば:事務機械化のはなし」
1960年代 「COBOL入門:電子計算機による事務の機械化」「経営を革新する電子計算機:文科系社員の血となり肉となる本」
1970年代 「誰にでもわかるオフィス・コンピューター入門」「EDPSの実務:コンピュータの正しい導入と活用の仕方」
1980年代 「オフィス・オートメーション入門:これからのオフィスはどう変わるか」「PC-8001ビジネス・プログラミング」「オフコン110番:なぜ導入に失敗するのか」
1990年代 「3時間で「グループウェア」がわかる本:パソコン一人一台時代、情報の共有化・仕事の進め方が変わる」「みるみるわかるイントラネット:インターネットがビジネスを変えた」「電子メールで会社が変わる」「モバイルで実現するスピード経営:モバイルコンピューティング導入ガイドブック」
ソロバン...。思えば遠くにきたものだ...
もし20年後にこの分類で検索したら、今からは想像もできないような状況になっているかもしれませんね。