O・Nといっても野球選手ではなく、作家の話です。
17歳でデビューした作家O。私と同世代の方にはファンも多いと思います。
Nという作家がデビューしたのは、2000年代半ばのこと。
作品の雰囲気より、ある時から「Nは実はOなのではないか?」という噂が広まりました。
Oファンだった私、Nの作品を読んで、
「NはOではない。」という結論を出しました。NはOの大ファンなんだ、きっと。だから作風が似ちゃうんだと。(ものすごく失礼ですね。)
そしてこう考えました。
「そもそもOがわざわざ別名で小説を出す理由などないではないか。なぜ使い分ける必要がある?」
物を知らなかった当時の私に教えてあげたい。名前の使い分け、たくさん例がありますよね。
有名どころでは 栗本薫さんと中島梓さん。
ビートたけしさんと北野武さんなどは、当時の私にもピンときたはずです。
栗本薫さんと中島梓さんのように、一人の人物が複数の名前を使い分ける時、典拠ファイルはそれぞれ作成し、お互いに関連付けることで、相互に検索を可能にしています。(=相互参照)。
さて、作家Oはその後、Nは自分であると公表しました。
現在、TRCの典拠ファイルを調べると、もちろん相互参照の関係になっています。
110002719240000 乙一 オツイチ
=110004453060000 中田/永一 ナカタ,エイイチ
=110005134090000 山白/朝子 ヤマシロ,アサコ
(相互参照の作業は同一人物であることを図書や参考資料等で確認できた場合にのみ行います。乙一と中田永一の場合は、2012年に刊行された「読むのが怖い!Z」という本で確認をとり、相互参照としました。)
本人が公表した際、私が「あー、やっぱりねー。そうだと思ったんだよねー」という顔をしたことは言うまでもありません。(そして山白朝子の本を手に取りました。)
乙一先生、中田先生、すみませんでした。どちらの作品も大好きです。
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栗本薫さん、いままでお世話になりました