子どもと本の出合う場所
本日は、週刊新刊全点案内2085号の発行日です。
掲載件数は1104件でした。
今月の表紙はこちら。
イチョウの葉を2枚描きました。
国立駅南口のロータリーから続く通りにはそれは大きな銀杏の木が並んでいます。
紅葉の時期には駅からの道すがら、「これは!」と思う葉を2or3枚拾って帰って白い紙の上に並べてみたりする。
真っ黄色のただ奇麗なのよりも、少し茶色かったり、シミがあってまだらだったりするのが素敵・・・!
(Juriさん)
*こんな本がありました*
高橋 樹一郎(著)
みすず書房(2018.11)
幼い頃、実家の近くで知り合いのおばあさんが開く書道教室に通っていました。授業終わりに毎回もらえる飴をコロコロ舐めながら、おばあさんの自宅にあるたくさんの絵本を見せてもらうのが、楽しみで楽しみで。大好きだったあの空間も『子ども文庫』だったのだなと、この図書を見つけて懐かしい思い出がよみがえりました。
さまざままな本にふれることは、子どもがゆたかな感性を育むのに大きく力を発揮します。そのことを大人たちが昔からわかっていたからこそ、子ども文庫はあらゆる形で小さなひとたちの成長を見守ってきました。
日本における戦前・戦中・戦後の子ども文庫のありかたの変化や、児童文学者の石井桃子さんの影響によって全国に広まり、図書館へと受け継がれていった歴史など。
子どもが本と出合う機会を、懸命に模索してきた人たちの努力の一端にふれることができる一冊です。