秋も深まる今日この頃、焼き芋や鍋物が恋しい気候になってきました。
さて、今週・来週の月曜日は、ADEAC秋の公開情報をお届けしていきます。
今回ご紹介するのは、先月公開したばかりの『WEB版 デジタル伊能図』です!
今から約200年前、伊能忠敬とそのお弟子さんによって、科学的実測に基づく初めての日本地図「伊能図」が作られました。現在の地図と比べても見劣りしないといわれるほどの驚異的な正確さが有名ですね。今年は伊能忠敬没後200年ということもあり、TVで特集番組を見る機会も多くありました。
今回ご紹介する『WEB版 デジタル伊能図』も、伊能忠敬没後200年を記念して、株式会社河出書房新社と東京カートグラフィック株式会社が共同制作した「デジタル伊能図」(DVD版)」を元に、インターネットを介し利⽤できるようにしたものです。
このコンテンツでは、実際に全214枚の「伊能大図」と現在の地図(国土地理院の白地図・単色地図・標準地図・色別標高図・写真)を重ねて比較することができます。
充実した検索システムから見たい地域の伊能図を簡単に選択できて、拡大・縮小・回転は思いのまま!地図の透過率を操作して地形の変化を比べてみれば、見知った場所の思わぬ姿が浮かび上がります。
詳細に書き込まれた地図は、地名や町の様子の変遷を追うのにはもちろん、火山活動の有無などを読み取るのにも活用できる、貴重なデータの宝庫です!
また、このコンテンツがご提供するのは地図データだけではありません。
伊能忠敬は4600日余りに及ぶ測量の様子を「測量日記」(国宝)に几帳面に記録していました。『WEB版 デジタル伊能図』には、その書き下し文を全文フルテキスト化して掲載してあります。測量隊がいつ、どこを歩いて、どこに泊まったかを余すところなく伝えるこの記録を用いることで、測量隊の足跡を詳細に追うことができ、伊能忠敬が実際に測った道(測線)を地図上に表示することもできます。
以上ご紹介したように伊能図の魅力を最大限引き出していただける「デジタル伊能図」ですが、ADEACの他のコンテンツと異なり有料でのご提供となります。
機能の一部を無料でご体験いただけるお試し版もご用意しておりますので、ぜひ一度お試しください!
来週は前回のお知らせから追加・更新されたADEACの掲載機関をご紹介します。