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新天皇即位に伴うMARC等の訂正を終えて

みなさまこんにちは、典拠班の木内です。
新元号となり半月が経ちました。当初は、わかってはいるけど新聞の日付「令和元年5月1日」にハッとし、パソコンやスマートフォンで「令和」と変換しようとして、「例話」「零羽」と変換されて手間取ったり...。やっと新元号に慣れてきた今日この頃です。

ちょうど新元号が発表された頃の先月のブログでご案内いたしました通り、新天皇の即位に伴い、TRC MARCや典拠ファイルを訂正いたしました。

訂正前 訂正後
天皇 →上皇陛下
皇后 →上皇后陛下
皇太子 →天皇陛下
皇太子妃 →皇后陛下
敬宮愛子 →愛子内親王殿下
秋篠宮/文仁 →秋篠宮皇嗣殿下
秋篠宮/紀子 →秋篠宮皇嗣妃殿下

訂正の詳細については、TOOLiの「お知らせ」をご覧ください。
更新データの提供は下記の通りです。
5/11(土)Tタイプ
5/14(火)Uタイプ
5/17(金)典拠ファイルT(Bタイプ) ---本日発送!
5/18(土)TOOLi「お知らせ」に訂正用データup ---明日です!


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TRC MARCが誕生してから天皇の即位は2回目。今回は事前に発表があっての代替わりだったので、訂正にあたり半年以上前から検討と準備を進めることができました。しかし、皇室の典拠ファイル及び関係するMARCの大規模な訂正という、特別な上にも特別な訂正なので、訂正本番まで担当者は気の抜けない日々を過ごしておりました。

悩みの種のひとつだったのが、秋篠宮さまの統一形をどのように訂正するか(または、訂正しないか)という問題です。

今回の訂正は「日本目録規則2018年版 #6.1.5.7 天皇・皇族の名称」に準じていることについては先月のブログでも触れましたが、そこには天皇、皇后、皇太子、皇太子妃についての規則、宮家についての規則はあっても、皇嗣についての規則がありません...。

今年3月宮内庁より秋篠宮さまの呼称を「秋篠宮皇嗣殿下」とする報道発表があったため、社内検討を経て「秋篠宮文仁」から「秋篠宮皇嗣殿下」に訂正することに決定しました。その旨をお客さまにお知らせはしたものの、5月以降の宮内庁HPの表記は? 新聞各社の報道の表記は? もしも全く違う形での表記が常態になったら統一形もそちらの方がベターなのでは? などと迷いは尽きず、 5月になるまで落ち着かない日々を過ごしました。

連休明け、宮内庁、報道等の情報が出揃って、晴れて「秋篠宮皇嗣殿下」に典拠訂正できた時のほっとした気持ちは忘れられません。


皇位継承、改元、歴史的な出来事に際し、仕事としてこのような形で関わることになろうとは思ってもみませんでした。物事のかわり目、力がかかりますね。自分の仕事でも、生活でも前世代からしっかり引継ぎ、次の世代へバトンタッチできるようにしていきたいです。

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