明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名のお知らせ」を掲載しています。新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。
7月は「ホームシアター」など4件の件名を新設しました。
また、7月の「新刊件名のお知らせ」には2件の標目訂正もあわせてのせています。
標目訂正したのは「アーティスティックスイミング」および「アンドロメダ銀河」です。
「アーティスティックスイミング」は国際水泳連盟、日本水泳連盟が競技名を変更したのに伴っての標目訂正です。
いまはまだ、「シンクロナイズド スイミング」のほうが通りがよいかもしれません。
件名典拠ファイルの「アーティスティックスイミング」の参照形として「シンクロナイズド スイミング」も残してありますので、「えーと、なんだっけ、ちょっと前まではシンクロナイズドスイミングって言ってたアレだよアレ」というときには典拠検索をしてみてください。
「アンドロメダ銀河」は、訂正前はBSH第4版にある「アンドロメダ星雲」の形を件名標目にしていました。
現在、辞典類では「アンドロメダ銀河」の名称が採用されています。広辞苑も第4版(1991年刊)では「アンドロメダ星雲」が項目名でしたが、第5版(1998年刊)以降は「アンドロメダ銀河」になっていました。
子どものころに"アンドロメダ大星雲"と覚えたきり知識がアップデートされていない私にとっては「なんだって!星雲じゃなかったの?」状態ですが、「銀河」が正確なようですね。
ついでに「なぜ今ごろ件名標目訂正?」と思われるかもしれませんが、理由は単純。
30年以上TRC MARCで「アンドロメダ星雲」を件名標目とすることがなかったので、見直す機会がなかったのです...。
丸々1冊「アンドロメダ銀河」が主題の図書は意外と少ないようです。
なお、データに訂正前と訂正後の件名標目が混在していると、同じ主題のものを探すのに「シンクロナイズド スイミング」と「アーティスティックスイミング」の両方で検索しなくてはいけないといったことがおこります。
それを防ぐため、件名が「シンクロナイズド スイミング」であったものは「アーティスティックスイミング」に、「アンドロメダ星雲」であったものは「アンドロメダ銀河」に、TRC MARCの訂正更新をしています。
こちらの訂正は週次のMARC更新データに含まれています。(更新データについてはよろしければこちらもあわせてお読みください)
更新データをご利用でない場合は、「シンクロナイズド スイミング」が件名として残ったままになりますのでご注意ください。