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学習件名~分類・件名のおはなし・101~

2020年度から小学校の新学習指導要領が施行されますね。
我が家の小学生の子の保護者会では、新課程についての説明会が別途設けられるとのこと。
英語、道徳、プログラミング思考...。親の側も頭のアップデートを迫られそうです。

子ども達の学び、ということで、今回の「分類・件名のおはなし」は「学習件名」についてです。
以前にも何度かとりあげていますが(左側の「カテゴリー」-「学習件名」で関連記事をご覧いただけます。どうぞ!)、もう一度簡単にご説明します。

学習件名は、子どもたちの学習に役立つように、調べようとすることがら(件名)が「どの本」の「どこに」書かれているかをあらわしたものです。子ども向けのノンフィクションを対象に付与しています。

一般の件名標目が本全体の主題に対してあたえられるのに対し、学習件名は「1p以上の記述があることがら」を採用し、かつ「1冊の図書につき最大99件まで付与できる」のが大きな特長です。
MARCには該当ページ数も入力していますので、知りたいことがらが、その本のどのあたりにどの程度のボリュームで記載されているのか、の手がかりにもなります。

また、子どもが自分で検索する場面も考え、学習件名標目としては、子どもになじみのある言葉や教科書に登場する言葉を採用するようつとめています。
個人的には「ひっつきむし」という学習件名があるのを知ったときに、そういうことね...と納得しました。ついでにイノコヅチやらヌスビトハギやらの各種ひっつきむしをセーターから苦労してはがした幼少期の思い出もよみがえりました。野生児だった日々よ。

さて、もう少し、学習件名ならではの切り口を持ったものをご紹介して終えたいと思います。
 「冬ごし」→冬のいきものの様子を知りたければこれ。
 「時間の使い方」→規則正しい生活を送るには?効率的に勉強するには?のヒントが。
 「移り変わり」→昔と今の、くらし・技術・社会etc.の変化を知りたいときに。
 「プラスチックごみ」→廃棄物となったプラスチックが環境に及ぼす影響について取り上げた図書が増え、昨年採用しました。待ったなしの問題ですね...。

新年度からは、TOOLiの「教科書単元検索」も新しい教科書に対応したものにリニューアル予定です。

コメント (2)

米山 美保:

図書館で使われる件名は基本件名標目表に基づいて付けられているのだと思いますが、学習件名は、「基本件名標目表」や「小学校件名標目表」にしばられず、子ども達が発するような、もっと自由で多様な言葉を使用していると考えてよいですか?

今ひとつシステムがわからないのですが、例えば、硬い例ですが、件名標目表に基づくと、「国語」という表現は使わず、「日本語」という言葉を件名とするようになっていますが、学習件名としては「国語」でもOKでしょうか。

TRCMARCにある以上に、学校で学習件名を付与したいときには、どのように考えていったらよいのかも教えてください。

分類/件名 水谷:

米山さま、コメントありがとうございます。

おっしゃる通り、学習件名は子ども達が自分で調べるという点を重視し、子ども達になじみのある表現を優先して標目としています。具体的には、教科書や児童書のタイトル・目次などに多く現れる形を優先し、広辞苑などの辞典類も参考にします。

例に挙げられている「国語」については、一般図書の件名では言語としての「日本語」と教科としての「国語科」はそれぞれ別の件名標目になっています。
一方、学習件名の場合、子どもにとって日本語について学ぶことと教科としての国語科との区別には大人ほどの重要性がないと考えられ、また教科名としても「国語」が用いられていることから「国語」を標目として採用しています(「日本語」は参照語としています)。

新しく学習件名を採用する場合には過去の児童書データを調べ、そのトピックがある程度図書に出現しているかどうかを確認します。その上で上記のように調査を行い、標目の形を決めています。

参考にしていただければ幸いです。

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