明日発行の『週刊新刊全点案内』は、巻頭に「新設件名のお知らせ」を掲載しています。
新設件名は、TRC MARCで件名標目を新たに採用したものという意味で用いていますので、NDLSHから採用したものも含まれています。
2021年1月は4件の件名を新設しました。そのひとつに「あいぎょくしいたび」があります。
初めて目にした単語...。まず区切りがわからない。「あいぎょく-しいたび」? しいたびってシイタケの親戚??と脳が勝手に暴走したので調べてみたところ、「あいぎょくし-いたび」が正しい区切り。「愛玉子イタビ」。
実はこれ、台湾の有名なスイーツ、オーギョーチーの原料となる植物だそうで。オーギョーチーなら聞いたことがあります。食べたことはないけど。世界三大美女の一人、楊貴妃が好んで食べていて、彼女の美の秘訣ともいわれているゼリーみたいなヤツ!
ところで、この「あいぎょくしいたび」についてもうちょっと調べていたら、なんと発見したのは日本人だった、という話を見つけました。中国語の資料によると、「あいぎょくしいたび」の学名は「Ficus pumila L. var. awkeotsang (Makino) Corner」と書かれているそうです。Makino? そう、日本の植物の父といわれる牧野富太郎博士が1904年に新種の植物として報告したものだそうなのです。
ちょっと待って? 楊貴妃が好きだったんじゃないの? オーギョーチー。楊貴妃って中国が唐だった頃の人でしょ?? 1904年に新種として発見??
また頭の中にたくさんの???を生んだ「あいぎょくしいたび」。でも、とりあえずオーギョーチ―が美容にもよい健康食品であることは間違いなさそうなので、いつか食べてみたいと思います。目指せ、世界レベル、楊貴妃の美。